起業や会社の資金調達が難しい8つの理由|元融資担当者が解説

起業家の皆さん、資金調達でお悩みではありませんか?
多くの起業家や支援者から相談無料でお受けしている内容の多くが「融資が通らない」というものです。実は、融資が通らない理由には明確なパターンがあり、この記事では8つに分類して解説いたします。20年間の融資審査経験を基に、「なぜ融資が通らないのか」を詳しくお伝えします。
よくある融資相談
- 業界経験不足・自己資金不足を指摘された
- 売上見通しが不透明と評価された
- 業況悪化・返済財源不足を理由に断られた
- 優良企業なのに融資が下りない
これらの相談に対する答えは「融資が通らない要件に該当しているから」です。つまり、理由を理解し対策を講じれば、資金調達の成功率は大幅に向上します。

執筆者 篠原 啓祐
(株)Success arts Consulting 代表取締役。日本政策金融公庫で20年間融資審査を担当。当社設立後は、中小企業診断士として経営コンサルティング・創業支援・資金調達サポートを提供。起業家や創業支援者のためのオンラインサロン「BIZ-LAB.(ビズラボ)」を主宰。
融資審査に落ちる理由|失敗パターンを知る重要性
20年間の審査経験から断言できるのは、融資に落ちる人には明確な共通点があるということです。どんなに優れた事業計画があっても、審査担当者が「リスクが高い」と判断する要素が一つでもあれば、融資は通りません。
成功法則よりも「やってはいけないこと」を知り、それを回避することが圧倒的に重要です。失敗体験談がネット上に少ないのは当然で、自分の失敗を公表することはビジネスセンスの欠如を露呈するからです。
この記事では、元審査担当者として「融資が通らない人の典型パターン」を包み隠さずお伝えしますので、あなたの事業計画から「審査落ちのリスク」を根本的に排除しましょう。
融資が通らない8つの失敗パターンと対策
①経験不足による事業開始
自分の経歴と無関係な事業の開始は「思いつき事業」と判断され評価が下がります。
趣味を事業化する場合でも、ビジネス面での経験が必要です。(この20年間で成功事例を見たことがありません。)
②スキル不足の補完策がない
「やってみないと分からない」という姿勢では融資不可。
不足するスキルの具体的な習得方法や人材確保計画が必要です。
③支払い遅延・滞納履歴
信用情報機関の記録により、金融機関は事前に把握しています。
クレジットカード、携帯分割払い、各種ローンの3ヶ月以上遅延は金融事故として記録されます。「債務観念」を徹底し、支払いは必ず期日厳守が重要です。
④自己資金不足
手持ち資金が少ないと「借入依存タイプ」と判断されます。
ただし、自己資金比率の画一的な基準はありません。事業計画の妥当性、リスク評価、起業家の背景を総合的に判断されるため、専門家への相談をお勧めします。
⑤売上計画の実現可能性不足
「売上=単価×客数」の計算だけでは不十分。市場調査の徹底、競合分析、顧客ニーズ把握、具体的販売戦略を明確にした現実的な売上計画が必要です。
⑥新品設備へのこだわり
起業時の新品設備購入はリスク管理能力が低いと判断されます。どうしても必要でほかに代わるものが無い!という場合は話は別ですが、その場合でも高額すぎるとダメ。自己資金の投入を求められます。
初期投資は必要最小限に抑え、事業軌道後の段階的設備投資計画が賢明です。
⑦情報収集不足と精査不足
ネットやSNS情報を鵜呑みにして正確性を確認しない人は経営判断をミスしがちです。巷には情報があふれていますが、その情報が本当に正しいのかどうかを見極めている人は意外と少ないものです。間違った情報を基にビジネスを始めても、その先には失敗しかありません。
⑧SNS集客への過信
特に、これから起業を考えている人がSNSだけで集客するのは大変危険です。SNSで集客します!と言った起業家が集客に苦戦しているケースをたくさん見てきました。SNSを運用するには知識やコツが必要です。
相当のフォロワー数と投稿実績がないと、金融機関は集客力があると信じてくれませんし、売上見込の評価はかなり低く見られてしまいます。
まとめ|失敗の法則を知り資金調達成功へ
融資の審査に落ちる理由には、経験・スキル不足、自己資金の問題、信用情報管理、事業計画の実現性など共通ポイントが存在します。これらの「失敗の法則」を知り、事前対策を講じることで審査通過の可能性は格段に高まります。
成功例だけでなく失敗例から学び、自分の計画を見直すことが事業成功への近道です。
融資の申し込みをお考えの方でもしご自身での対策に不安がある場合は、遠慮なく私にご相談下さい。
これまでの経験ノウハウに基づき、皆さまの創業や資金調達を全力でサポートいたします。


