高校生が挑む!探求活動の課題設定法を学ぶ出前授業を実施(鹿児島)
2024年11月14日、Success Arts Consulting(以下、SaC)代表・篠原は、中小企業基盤整備機構「起業家教育事業」の一環として、鹿児島実業高校の高校2年生を対象に、探究活動における効果的な課題設定法を学ぶ出前授業を実施しました。授業では「問いの設定方法」や「ニーズのみつけかた」など、ビジネスを始める上で必要となる課題設定の実践的なスキルを生徒たちに伝授しました。



熱心に講義を聴講する鹿児島実業高校2年生の皆さん
授業の概要
今回の出前授業では、探究学習の核となる課題設定に焦点を当てました。生徒たちが自身の興味・関心に基づいて適切な課題を見出せるよう、以下の内容を中心に指導を行いました。
- 課題設定の重要性
探究活動の成否は、適切な課題設定にかかっているため、課題のとらえ方の重要性をワークショップを交えて解説しました。
①課題・ニーズ(潜在ニーズ、顕在ニーズ)とは何か
②なぜ課題・ニーズを捉えることが難しいのか
③課題・ニーズや問題を捉えることの難しさを体験するワークショップ - 効果的な課題設定法
正しく問題や課題を理解するためには、正しい情報を集めることが重要です。今回の授業では、情報を集める方法や問題・課題の着眼点を説明しました。 - 課題発見、解決課題の設定、解決策の発想ワークショップ
デザイン思考のフレームワークを使い、課題の見つけ方やアイデアを発想する一連の課題解決スキームを、実践的に体感できるワークショップを行いました。
①インタビュー(相手の状況に対して深く理解する)
②掘り下げ(理解の内容を感情面からさらに掘り下げる)
③洞察(得た情報を整理する)
④課題設定(洞察結果を踏まえて、ニーズを洗い出す)
⑤アイデア・解決策を練る(ニーズを踏まえて、相手が驚くようなアイデアを考え、描写する)
⑥フィードバック(アイデアについて相手からの反応を踏まえて、さらにアイデアを練る)
生徒の反応と成果
授業を通じて、生徒たちは具体的な作業を通じて自然に課題を見出す方法を学びました。特に、発想ワークショップでは、見えないニーズについて様々な側面からニーズをあぶり出し、重要な課題を絞り込む過程に多くの生徒が興味を示しました。
この出前授業を通じて、高校生たちが探究活動に対する理解を深め、自ら課題を設定する力を身につけることができたと確信しています。今後も、九州各県の高校と連携し、探究学習の質の向上に貢献してまいります。
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